医学部受験を決めたのが高3の後半だったため、現役では思いをかなえられませんでした。地元にある予備校には通っていたのですが、医学部入試の難化が続いていたため、医学部に特化した予備校で、しかも個別指導で学習しないと届かないと思っていました。 そんな時に出会ったのがメディカルラボです。完全個別指導ということが心に残り、家族と相談した上で決めました。授業が始まると、選択が間違っていなかったことを実感。例えば、特に苦手だった数学では数多くの問題演習を行い、解法を応用する経験を積み重ねました。私の学力に沿った問題をその都度先生が選んで演習を繰り返す授業は、個別指導だからできたと思います。
幼い頃に入院を経験したことをきっかけに、医師には漠然とした憧れを持っていました。具体的に医師としての将来を思い描いたのは、高校生になってからです。 生物の授業で牛の目を解剖する機会がありました。元々生物が好きで、興味を持って学んでいたのですが、解剖を機に眼科医としての道を想定しながら歩き始めたのです。高3のギリギリになって医学部受験を決めたのは、この思いの延長線上にありました。
アーチェリー部に所属して、大会などに出場していました。それまでは剣道に打ち込んでいたのですが、大学に入ってから新たなスポーツに挑戦しようと始めました。 6年間を通して単位を一つも落とさなかったことが、少し誇れる足跡です。非常に多くの授業があるのですが、メディカルラボでの2年間で培った、学びと真摯に向き合う姿勢がここに生きているのではないかと思います。
現在は初期研修の1年目です。名古屋市立大学病院を研修の場として選択したのは、1年目は地域の一般病院での研修、2年目は大学病院での研修ができるプログラムが用意されているからです。一般病院では実際に患者さんと向き合うことが多く、基本的な臨床能力が身に付くと考えています。 さまざまな診療科をローテーションして経験を積むのですが、救急外来は主に私たち研修医が担当します。現在研修している一般病院は、来院する患者さんはすべて受け入れるという姿勢なので、その分診療する患者さんの数が増えます。診察、検査、処方などさまざまなことを同時に行うこともあり、忙しい日々を送っています。
やはり救急外来での対応ですね。3台同時に救急車がやって来たことがあり、3名の研修医が懸命に診療にあたりました。当直もあり、深夜でも多くの患者さんが来院します。実は、昨晩が当直勤務だったのですが、ひと晩で12名の患者さんを診ました。勤務が終わったら、まずは睡眠を優先します。 ただ、本当に大変なのはこれからで、2年目までは診療科をローテートし、その後の後期研修では専攻分野を絞って、より深く学ぶ期間となります。眼科を希望している私は、患者さんの診療を通して多くの症例を知り、手技を磨き、知識を蓄積していきたいと思います。
やはり患者さんから感謝された時です。症状などを説明して、理解していただいた時もやりがいを感じる瞬間ですね。医師として、コミュニケーションする力は必要不可欠。自分の言葉で、分かりやすく伝えることを心がけています。 また、研修医になったばかりの頃より手技が上達していたり、知識が増えたりしていることを実感した際は、満足感とともにもっと上を目指そうという気持ちになります。
勉強する姿勢や、学ぶことへのモチベーションを高める術は、メディカルラボで学びました。また、浪人時代には、集中力を高めるために感情をコントロールしていたことを覚えていますが、医師も医療現場では集中力が求められます。当時の経験が今でも役立っていると思います。 学習面で言えば、生物で学んだことは、医学と通じるところが多くあります。研究の道に進んだり、知識を深めたりする際には生かせると思うので、改めて本を開いてみたいと考えています。
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