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歴史の背景には何があるか。
地理のデータから何を読み取るか。
暗記だけではない知識が、
点数につながる。

歴史は暗記科目と思いがちですが、なぜこの出来事が起こったのか、またどのような影響を与えたかを理解しておかないと
対応できない問題が多くあります。地理も同様、事象の根拠などを理解することが重要です。

地歴・公民

中村 宏次 先生

知識と読解力をフル活用して、
問題と向き合う

社会科においては、各科目とも基礎知識を持った上で資料を読み、考えて答えを選ぶという、知識と読解力の両方が必要な問題が増えています。そのため、世界史、日本史は用語の丸暗記ではなく、歴史上の出来事の原因や結果、影響を常に考える必要があります。
地理は、地図はもちろん、資料に基づく問題演習を多くこなし、データを単なる数値としてではなく、「なぜそうなるのか」と背景を踏まえて覚えることが大切です。

ひと通りの学習は早めに終え、
共通テスト対策問題集などで演習を

年間計画としては、まず夏までにひと通り学習し、全体の流れをつかみましょう。その後10月までは、覚えた知識を確認しながら問題演習をこなしていきます。この時点で記憶の曖昧なところを確実につぶしてください。そして、11月からはひたすら共通テストの演習を行います。また、資料の読み取りに慣れて知識を確認するようにしましょう。

Q&A

高得点を狙うために、おさえておきたい対策は?
「世界史」は、資料集を参考書代わりにフル活用しましょう。資料集を見たり、読んだりすることによって写真や絵を覚えるだけでなく、図の解説文が良いまとめになっているのでより深い理解につながります。「日本史」は知識の暗記だけで安心していてはいけません。あまり一般的ではない資料を読み、内容を把握できているかどうかを問う問題も多く出題されます。知識と読解の両方の演習を忘れずに。「地理」で要注意なのは、系統地理に関する問題。似たような用語を間違えないように、ミスをしがちな箇所はノートにまとめておきましょう。「政治経済」は現代社会が抱える問題点に着目しておきましょう。そのために、新聞やネットなどで時事問題をチェックすることが大切です。「倫理」では、西洋近代思想で似たような名前が多く登場するため要注意です。また、日本の思想は歴史的背景もある程度踏まえましょう。いずれも比較と整理が大切です。

授業では生徒に「先生しつこいよ」と言われつつも、一人ひとりが完全に理解するまで繰り返し問いかけています。
本番で最大限の力を発揮するためには、何をすればいいですか?
自信のない問題はとりあえずマークしておいて、あとからやり直すようにしましょう。マークをしないで問題自体をとばすと、解答する際にマークのずれにつながるので注意が必要です。マークする練習を事前にしておくことは失点を防ぐことにもつながります。

また、「世界史」「日本史」は問題量が比較的少ないので、あわてることなく問題をしっかり読むことができます。問題のリード文(問題文)の中にヒントがあることもよくあるため、落ち着いて取り組むことが大切です。
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