メディカルラボには医学部受験のプロがいます!
医学部受験数学は「ぬかりなく」
VOL.8メディカルラボ東京お茶の水校 数学講師 渡辺幸太郎
現役合格のためにしておくべきこと
公立の高3生は、まだ教科書の授業が続いているところもあるかと思います。来年受験生になる高2生は、高3の夏休みまでに全範囲を終わらせるように心がけてください。そうでないと現役合格はかなり厳しいかなと思います。それは、数学Ⅲの微積分の計算が、体に定着するまで最低1ヶ月はかかるからです。その計算にも理論がたくさん入っていますし、その先の応用問題を解くには必要となりますので、この計算問題を極めないと先に進めません。現役生は夏休みにしかおちついた時間がないと思うので、その1ヶ月で計算問題をしっかりとしてもらいたいと思います。
また、夏休み明けから11月後半にセンター試験対策に入るまでの間は、記述の対策をやっておくのがいいでしょう。普通の問題集を解いているだけだと、答えばかりを気にしてしまう方もいると思いますが、きちんとした解答過程を書く練習はしておかないと追いつかないと思います。自分のやっている記述は正しいのかということを先生に見てもらったりしながら確認していく。国公立だと細かい部分で減点される可能性がありますので。「これはプラスだから」という一行が抜けているだけで減点、ということもあります。
生徒参加型マンツーマン授業のメリット
メディカルラボに通われている生徒さんは、「なにがなんでも医学部へ」という姿勢があります。私が教えているのは浪人生ですが、「もし今年駄目だったらやめる」くらいの気合いが入っている子が多いですね。メディカルラボの生徒さんは勉強に対する姿勢が真面目かなと思います。
僕が指導しているのは浪人生の男の子なんですが、3月のおわりくらいに来て、その時って開き直ってはいるんですけど、落ち込んでもいて、入りたてなので緊張もしていました。授業をしていてもどこか固かったんですけど、徐々に慣れていって1ヶ月くらでリラックスできるようになったみたいですね。そして、夏休みくらいから「今年こそ! この夏は絶対に無駄にできない」って気合いが入った気がします。
マンツーマンだとその生徒の苦手な分野だけでなく、問題までわかるということがあります。集団だと全体をみていますから、「ベクトルができる、数列ができない」くらいの見分けはできるとは思うんですが、「数列の中でも格子点の問題はできない。だけど漸化式の問題はできる」といった細かいところまでみることができます。できないところをしっかりとみてあげて、プラスその生徒に合わせた宿題も出せるので、成果が出しやすい。苦手分野はどんどん対策を立てて克服していけるという強みがあると思うんですよね。
マンツーマンの場合はとにかく付きっきりなので、さぼっているかどうかもすぐわかります。やった問題には印をつけさせますし、出来なかった問題も一回解き直すのではなくて、3日、1週間、1ヶ月後と、3回は解き直しなさい、ということをしています。さぼっていたら、「しっかりやろうね」と仕切り直すこともできますし。集団授業だと一人ひとりは見ていられませんので、そこまでのチェックはできません。把握に限界があるかと思います。マンツーマンだと生徒の本音も聞きやすいですしね。
医学部受験に必要なものとは?
医学部受験に必要なものは「孤独に打ち勝つ心」だと思います。まわりに流されない。入ってくる様々な情報や、周りを気にしてしまって集中できないというのはダメです。
それと「絶対的な意志の強さ」ですね。「早起きして、朝に数学をやるといいらしいよ」ということを言っても、「早起きできないんです」って言ったりする生徒がいるんですが、早起きして頑張った子はやはり伸びたりしているんですね。なので、それができるかできないかで差がついてしまうということがあると思うので、やると決めたら貫ける意志の強さは大切です。一日に何枚問題を解くって決めたら、本当にそれをやり抜く。お医者さんになってからもそうでなければ成り立たないと思います。
先生たちも生徒たちと一緒に戦っています。ただし、武将は生徒です。先生は後援として支えていきます。生徒が勝つために先生も戦っているので、一緒に戦って勝ち取りましょう。最後は笑顔で終わりましょう。
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