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メディカルラボ通信

2024年5月号『医学部を目指すための学習アドバイス~物理編~』

2024.5.26 公開
 
 5月も半ばを過ぎました。
 ここ最近は30℃を超える日もありますが,体調など崩していませんか?
 本格的な夏を迎える前に,日常生活のにおける運動や入浴を通して,
 汗をかき体を暑さに慣れさせること(暑熱順化)がポイントだそうです。
 今のうちから意識して暑さに備えておくと良いでしょう。
 さて今回は,メディカルラボの物理担当講師に,24年度入試の傾向を踏まえ,
 医学部を目指す上で必要な物理学習のポイントについてアドバイスをいただきました。

2024年度入試の動向(大学入学共通テスト・私立医学部・国公立医学部)

大学入学共通テスト
 2024年度の大学入学共通テスト(以下,共通テスト)の物理は,前年度と比較してあまり難度に変化がみられませんでした。共通テストのスタート以来頻出となっている「受験生があまり問題集等で見たことのない題材を扱った問題」や,「実験データを分析させる問題」もやはり出題されていました。また,第2問のペットボトルロケットの問題は力学と熱の分野から,第3問の弦の固有振動の問題は波動と電磁気の分野から出題されており,1つの大問が2つの分野で構成されている,いわゆる融合問題となっていました。これらの問題に正答するためには,問題文から状況を正確に捉え,それを分析するための方法を時間をかけて考えなければならず,多くの受験生を悩ませることになったと思われます。その一方で,基本問題レベルの簡単に正答が導き出せる問題も出題されていたことから,平均点としては約62点と,それほど低くない結果となりました。
 共通テストの対策として有効なのは,やはり教科書の内容をしっかりと理解することです。私立医学部の学科試験や国公立医学部の2次試験では,主に受験生の論理的思考力や問題への分析力が試されます。それに対して共通テストは,高校の学習指導要領に沿ってしっかりと学習してきたのかが問われる試験です。つまり,文部科学省が学習指導要領で求めていることがしっかりと身についていれば,原則満点が取れるはずです。やみくもに難しい問題集ばかりに手を出すのではなく,まずは教科書に立ちかえり,掲載されている事項がしっかりと身についているのかを確認しましょう。特に,各章の章末にある探究活動には力を入れるようにしましょう。学校で行われる実験には積極的に参加し,データのとり方や活用の方法などを学んでください。その上で,共通テストやそれ以前に行われていたセンター試験の過去問,市販の共通テスト対策の問題集などを解き込み,問題に対する経験値を上げていくことで,安定して高得点を獲得できるようになるでしょう。
私立医学部
 私立医学部の出題傾向を見ると,2024年度は前年度と比べ出題内容,形式が大幅に変化した大学はなく,各大学例年通りの難度でした。
 私立医学部入試は,大学によって難度,出題傾向,出題形式がバラバラですが,大きく2つのグループに分類できます。1つは「出題される問題の内容が市販の問題集にも載っていないような独特のもので,解答するために高度な分析力や思考力を必要とするような入試」(以下,グループ1)です。グループ1に該当する大学は,慶應義塾大学,東京慈恵会医科大学,関西医科大学などです。もう1つは「出題される問題のほとんどが基本~標準的な難度で,市販の典型的な入試問題集に掲載されている問題を中心とした入試」(以下,グループ2)です。
 グループ1の入試は独特に見えるものの,「問題文を丁寧に分析できる」という前提条件をクリアさえすれば,やはり高校物理を学習した者ならば解けるはずの典型問題の組合せで構成されています。
 つまり,グループ1,2のどちらの入試においても,典型問題をいかにミスなく得点できるかが合格のカギを握ります。各大学の出題傾向の詳細については,メディカルラボが毎年出版している「全国医学部最新受験情報」で確認できますので,ぜひ参考にしてください。

 


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