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メディカルラボ通信

2024年9月号『高1・高2の今から始めておきたい医学部受験準備』

2024.9.28 公開
 9月は多くの台風が発生しました。現在接近中の17号「チェービー」と18号「クラトーン」で今月8個目となり,例年の発生数と比べて多い印象です。台風の通過に伴って,交通機関や各種イベントなど多方面に影響が出ました。さらに,各地で土砂災害や断水なども発生し,被害に遭われた皆さまには,謹んでお見舞い申し上げます。
 受験生の皆さんは夏の模試の結果も出て,いよいよ受験校を決めていく時期を迎えました。これからまだまだ学力は伸びます。「行ける」大学ではなく「行きたい」大学を目指して頑張りましょう!
 さて,今回のメディカルラボ通信は「高1・高2の今から始めておきたい医学部受験準備」と題し,現役合格を目指すために受験学年を迎えるまでに押さえるべき学習のポイントについてお伝えします。

医学部現役合格を目指すために高1・高2から始めておきたいこと

英語と数学の学習に重点を置いた学習を

 英語,数学ともに,積み重ねがポイントとなる教科です。例えば,数学の入試問題を見ると,数学Ⅲ・C範囲の問題は高1・高2で学習した内容(確率,三角関数,図形,数列など)を絡めたものがほとんどです。また、国公立大学の個別試験では,英語と数学の配点比率が他科目よりも高い大学が多く,私立大学も同じような傾向が見られます。したがって,苦手分野は「持たず」「作らず」「早く克服する」が大切です。高1生の皆さんで,高校の学習内容が中学までと大きく変わったことで苦手意識を持ってしまった人はいませんか。後々に影響が出てくる前に,今のうちに克服を目指しましょう。

理科は基礎力の定着を意識する

 一般に,医学部受験において理科は物理・化学・生物から2科目選択となります。高1や高2の時点では意識して理科に力を入れる必要はありません。前述の通り,英語と数学に重点を置くべきです。
 まずは普段の授業を中心にしっかりと復習を行い,夏休みや冬休みといった時期に予備校の講習などを活用し,学習内容の定着を図ることで,高2の冬頃から受験勉強にスムーズに移ることができます。ただし,物理や化学,生物においても,英語や数学と同様に苦手分野は作らないようにしましょう。

国公立志望の場合は国語や地理歴史・公民,情報の準備も忘れずに

 国公立医学部を目指す場合,基本的には大学入学共通テスト(以下,共通テスト)でのみ国語や地理歴史・公民,情報が必要になります(一部の大学では個別試験でも国語が必要)。共通テストでは難問・奇問は出題されませんが,思考力を問われる問題が出題されます。したがって,理科と同様に普段の学習を疎かにしないことが大事になってきます。国語が苦手なために国公立医学部を断念せざるを得ない場合も出てきます。そのため,古文や漢文の基礎については,高1・高2のうちに基本的な文法や句法などを定着させておくようにしましょう。
 また,2025(令和7)年度入試から追加される新科目「情報Ⅰ」にも注意が必要です。国公立大学の多くで必須科目に指定されています。初年度は北海道大学など一部の大学で「必須だが配点しない」という対応が取られますが,2026年度以降は配点される見込みとなっています。現時点で大学入試センターから公表されている試作問題を見る限り,それほど難しくはなさそうですが,興味を持てるかどうかで得意不得意が決まりやすい科目です。最近はスマートフォンやタブレットが主流でPCに触れる機会が減っています。共通テストで出題される「情報Ⅰ」はペーパーテストですが,実際にPCに触れてみてプログラミングをしたりソフトウェアなどを実際に動かしたりすることで,理解がさらに深まります。したがって,早い時期からPCに慣れておくことが重要でしょう。また,市販の参考書や問題集も充実してきたので,苦手意識のある人は早めに対策しましょう。
 私立医学部を目指す場合でも,学校推薦型選抜や総合型選抜での受験を考えている場合は,調査書の評定平均値を一定水準以上にしておく必要があるため,国語や地理歴史・公民,情報の成績も大切です。
 

英語の学習法

内容,形式,分量すべてにおいて『大学それぞれに個性がある』

 「赤ちゃんが言葉を覚えるように,シャワーを浴びるように英語を聴き続けていれば,英語が上達します」などという宣伝文句を聞いたことはありませんか?これはある意味では正解ですが,ある意味では不正解です。幼少期であれば,先の方法によって英語力の向上が期待できますが,残念ながら一定の年齢を超えると,言語習得能力は極端に衰えてしまうので,ネイティブと同じ方法で英語を習得することは不可能と言えます。
 英語の学習を自動車にたとえると,エンジンやブレーキといった個々の部品はそれぞれ『英単語・熟語』や『慣用表現』などに相当し,設計図は『文法・語法』に相当します。『発音・アクセント』は……,難しいですが強いて言うなら,自動車の運転技術といったところでしょうか。このうちどれが欠けても,自動車を作り,動かすことはできません。すなわち,英語力は向上しないわけです。
 医学部受験生が目指すべきなのはネイティブレベルではなく,医学部入試を突破できるレベルです。そのために必要となる『英単語・熟語』,『慣用表現』,『文法・語法』,『発音・アクセント』などを効率良く身につける必要があります。信頼できる指導者の下で,信頼できるテキストを用いて学習を進めるのが一番です。
 高校の先生や塾・予備校の講師などを最大限活用し,疑問点や不明点をそのままにせず,すぐに質問して解決することを習慣づけましょう。メディカルラボでは,生徒一人ひとりの現状と志望校に合わせて,1対1の個別授業を展開していますので,非常に効率良く学習を進めることが可能です。
 独学で頑張る場合,文法については「総合英語Evergreen」や「ジーニアス総合英語」といった『総合英語』系の参考書を頼りに,文法・語法の問題集を1冊完璧にやりこむと良いでしょう。薄いもので構わないので,全ての問題を確実に解けるようになるまで何度も繰り返し解いてください。
 単熟語については,共通テストレベルの単語集を1冊完璧に仕上げてください。単語集は少しずつ区切って進めるよりも,忘れることを前提にまずは全体を一通り通してみるのが良いでしょう。何度も繰り返し取り組むことで徐々に定着していくので,根気よく続けることが大切です。
 長文については,独学で取り組むと自己流の読み方になってしまうおそれがあるので,しっかりと人から教わる方が良いでしょう。文型や品詞を意識しつつ,文構造を捉えながら読む技術を習得しましょう。高1・高2の間は,スピードにこだわらず,正確に読むこと(精読)を重視して学習を進めてください。
 最後になりますが,英語の学習はできる限り声に出して行うのがベターです。自習室など声を出すことが無理な場合は,頭の中で音声化してみてください。音として記憶に残すことが,後々大きな意味を持ってきます。

 


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